□peach
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「リョーマさん、朝ですよ」
「…ん」


菜々子のいつもの声で目が覚めたリョーマは、眠たそうに目を擦りながら食卓へと降りて来た。


「朝ごはんも出来上がってますよ」

「ん、ありがと…」


奈々子にお礼を言いながら自分の席に座る。
テーブルに並べられた料理を見て、リョーマは目を細めた


「母さん、また洋食?…しかも牛乳まで…」


今日の朝食が洋食な事を知ったリョーマは、思いきり不満を口にした。


「リョーマの先輩が持って来てくれてるのよ?感謝しなさい」

「…ちぇっ」

「おい、青少年。愛しのモモセンパイが来てるけど良いのか?」

「ば…っ、くたばれ!親父っ!」

「キャ〜リョーマさま恐ぁい」

「リョーマさん、急がなくて良いの?」

「うわ!こんな時間!」

「えちぜーん!」


外からは俺を呼ぶいつもの煩い声


「行ってきます」

「あ、リョーマさん。朝にチョコを食べると良いのよ。どっちが良い?」


そう言って目の前に差し出された2種類のチョコ。

普通のチョコとピーチ味のチョコ


「こっちで良い。…thank you」

「おーい!越前ー!!」

「今行くっス!」


ピンク色のパッケージのチョコを口の中へと突っ込み
俺の名前をいつまでも呼ぶ、愛しいあの人の方へと俺は向かった

→反省

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