「リョーマさん、朝ですよ」 「…ん」
菜々子のいつもの声で目が覚めたリョーマは、眠たそうに目を擦りながら食卓へと降りて来た。
「朝ごはんも出来上がってますよ」
「ん、ありがと…」
奈々子にお礼を言いながら自分の席に座る。 テーブルに並べられた料理を見て、リョーマは目を細めた
「母さん、また洋食?…しかも牛乳まで…」
今日の朝食が洋食な事を知ったリョーマは、思いきり不満を口にした。
「リョーマの先輩が持って来てくれてるのよ?感謝しなさい」
「…ちぇっ」
「おい、青少年。愛しのモモセンパイが来てるけど良いのか?」
「ば…っ、くたばれ!親父っ!」
「キャ〜リョーマさま恐ぁい」
「リョーマさん、急がなくて良いの?」
「うわ!こんな時間!」
「えちぜーん!」
外からは俺を呼ぶいつもの煩い声
「行ってきます」
「あ、リョーマさん。朝にチョコを食べると良いのよ。どっちが良い?」
そう言って目の前に差し出された2種類のチョコ。
普通のチョコとピーチ味のチョコ
「こっちで良い。…thank you」
「おーい!越前ー!!」
「今行くっス!」
ピンク色のパッケージのチョコを口の中へと突っ込み 俺の名前をいつまでも呼ぶ、愛しいあの人の方へと俺は向かった
→反省
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