□告白
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俺は恋人に困った事はない。
きっとこんな事を言ったら、それはもう何の嫌味だと叩かれる事だろう。

だが、実際はそういい話ではない。
告白して来た子の告白を断っていなかった。ただそれだけなのだ。
勿論、彼女がいた時期は断っていたという事は俺の名誉の為に付け加えておく。

周りはみんな誰が彼女だとか誰が彼氏だとか羨ましいだとか。そういう話で色めきだっている。
ある意味ステータスのようなものなのだろうと自分の中では解釈している。

俺は楽しければいいと思う。
けれど、自分から告白するのであれば、ちゃんと好きなやつがいい。

そんな事が手伝ってか、
今まで自分から、『彼女が欲しい!』

なんて思った事もなかったから、

当然告白をした事もない。


だから、こんな俺が一人の人間に夢中になれるなんて思ってもいなかった。






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