太陽の華

□cage
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「いたぞ!

こっちだ!」



不意に私たちの進行方向からバタバタと足音が聞こえてきた



「な…

なに?」


『見つかったんだよ

密猟者の下っ端にな』




サーッと血の気がひいた



『やっぱ、こうでなくちゃ』



焦る私とは裏腹に嬉しそうに言ったのはセピア

…なんでそんな嬉々としてるの?

そう思った時はもうすでに遅く、三人の下っ端と対峙していた



「よくここまでたどり着いたな

そこだけは褒めてやる」


「ガキだけか?」


「嬢ちゃんには悪いが、手加減はしねぇぞ」


「うわっ

三下臭い」



なんだ今のセリフ

すっげえ倒される下っ端っぽい



「そんなこと言えるのも今のうちだぜ

ゆけっ

ズバット!」


「お前もだ!

ベトベター」



わわっ!

いきなりバトルが始まった



「あきちゃん!」


「おっと、お前の相手はこっちだ」



ザリッと靴が地面を鳴らしながら、ソラの前に1人の下っ端が対峙した



「ソラ兄!

コハクを!」



そう言って私はコハクの入ったボールをソラに投げ渡した



「ん

わかった

ありがと」




多分私の言いたいことがボールと共にソラに伝わった

戦うしかないって!













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