太陽の華

□my way
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「まずは私のことを言うね?

私…

みんなにまだ話していないことがあったの」


「話していないこと?」


「うん…」



セピアの問いに私は頷く

ゴクリと唾を飲み込んだ



「私ね…

この世界の人間じゃないの」


「…え?」



ソラが素っ頓狂な声を出した

まぁそりゃそうか



「私はポケモンがいない世界の人間なの…

ポケモンは私の世界ではゲームだった

だから存在は知っていたけど、ある日見た夢でポケモンの世界に行きたいって言ったの

そうしたら、学校からの帰り道で穴に落ちた

そこがトキワの森」


「おいちょっと待て

俺はその夢のくだり知らねぇぞ?」




シアンが眉をしかめる



「だってあの時はスピアーに追われたり、怪我したりで大変だったじゃん」



するとあからさまにムッとした顔をシアンがした



「ハハッ

ご主人のこと全部知らなかったからってそんなにあからさまにムッとすんなよ」



「ああ?

お前なんか何一つ知らなかったじゃねぇか」




シアンがセピアを睨んだ

するとセピアは目を細める



「知らなかったよ

だけどご主人がこれから教えてくれるだろ?

つまり俺もご主人から少なくともお前と同じくらい信用されたってことだ

それに、知らなかったならこれから知ればいいだけだろ」




簡単だろ?とセピアが笑った

そして私の方を見る

なので私は続きを話し出した













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