太陽の華

□rain rain…
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私たちはポケモンセンターの外を見渡したが二人はいなかった

なので二人がいるであろうバトルルームに急いだ

そしてバトルルームの扉を開く

そして入ろうとするといきなりソラに右腕を引っ張られ、コハクが盾になるように私の前に出た

その瞬間、目の前を炎の柱が横切った



「っ!

びっくりした…」


「あき様、大丈夫ですか!?」


「まさか…ねぇ…」



コハクはすごく慌てたように私の顔を見たが、ソラは引きつった顔をした

バトルルームをのぞき込むと荒れに荒れた室内には私のよく知る二人の影しかなかった



『クソッ!

ふざけんなクソ犬がぁ!!!』



『はっ

俺がクソ犬なら、お前はクソうさぎだな

うさぎは寂しいと死んじゃうんだよな

さっさとくたばれよ』



「な…

何がおきてんの?」



私がびっくりして目が点になっている間も二人の攻撃と言葉のジャブは止まらなかった



『何が「全力で止める」だ、一歩も動けなかったくせに!

あきの前だからってかっこつけてんじゃねぇよ!

そういうことを予想できたのになぜ止められなかったんだ!』



「セピア?」



セピアが…

怒っている

初めて見た

黒や赤の毛を逆立てるくらい怒る

その目線の先にいるシアンが尻尾を立てた



「じゃぁ、お前は止められたのかよ!

お前だって本気を出せばボールから出てこれるじゃねぇか!

自分だって止められなかったくせに人に責任押しつけてんじゃねぇよ!」




わかった

二人のケンカの理由

二人ともユカリの為に怒っているんだ

だけど、ユカリは絶対こんなの望まない

シアンが追い討ちをしようと近づく

それに応戦しようとセピアも体当たりの姿勢をとる

ダメだよ

もうあんな想いはしたくない

喧嘩別れなんて絶対嫌だ

そう思った瞬間、私はコハクとソラを振り切って走り出していた













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