太陽の華

□Is it just a dream?
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コロナさんがいなくなって幾分空気は和らいだが、全員の視線が一気に私に向いた



「あきちゃん、何もされてない?」


「う…うん

大丈夫だよ」



焦ったようにソラ兄が私の手を握った

するとあからさまにホッとしたような顔をソラ兄が浮かべた

その時、ドサッとセピアが空いた隣のベンチに荷物をぶっきらぼうに下ろした



「つか、誰?

俺の前でご主人口説こうとかいい度胸だな

ハハッ」



「セピア…

顔が…」



笑ってるのに恐いです

ってか…

黒いです

でも言うのも恐ろしくなって言葉を濁した

ふと私の顔に影がさして上を見上げると、私を見下ろしていたシアンの瞳と目があった



「ったく…

ちょっといなくなるとすぐこれだ

もう少し警戒心持て」



「いや、だってコロナさんだし…

知り合いっちゃ知り合いだし」


「お前まじでいつか痛い目みるぞ」


「ごめんなさい」



もう、反論もできませんね

ってことで頭をガバッと下げとく

もう、トレーナーの威厳なんてありません



「あ、そういえば

なんでみんな一緒なの?」



一瞬、ウッと顔をしかめたシアン

ハハッと爽やかに笑ったセピア

クスッと優しく笑ったソラ

ボーっとしたままのユカリ

キラキラした顔のコハク



…何があった













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