太陽の華

□Is it just a dream?
4ページ/7ページ




「コロナさん

いくつか質問があるんですが、いいですか?」


「はい

私にわかることなら」



ニコリとコロナさんが笑った



「あの、ミラさんのことなんですが…」


「ミラですか?」


「ミラさんってムウマちゃんですよね?

なんで擬人化できるんですか?」


「あなたはあの水のことについて知っていますか?」


「水…

反転世界の水ですか?」


「ああ、知ってるんですか

なら話は早いです

ミラはその水を飲んだんです」



やっぱり…

擬人化をするためならそれしかないよね

あ、今思い出した

前にシアンが言っていたことも聞いてみよう



「コロナさんも?」


「え?」


「シアン…

私の相棒が言ってたんです

あなたからはポケモンの匂いがするって」


「…」


「…」



コロナさんの瞳が私をしっかりと捉える

ここで視線を逸らしちゃだめだ!

もう、逸らしたくてしょうがないけど…

するとコロナさんは困ったように笑った



「ふふっ

参ったなぁ

上手く化けたつもりなのに」


「!」



それってつまり…

認めたってこと?



「そうですね

私もポケモンです」



私の鼓動がドクンと脈打つのを感じた



「その水は…

誰から貰ったんですか?」


「それはヒミツです」



ニコッと笑ったコロナさん

だけどその笑顔からは何があっても絶対に言わないという妙な威圧感があった



「…わかりました」


「ありがとうございます」


「じゃぁ、代わりに一つ教えてください」



もしかしたら、あの二人に繋がるヒントを貰えるかもしれない

優しく笑ったままのコロナさんの瞳を私は見つめた



「なんでしょう?」


「ミラさんはなんで捕まっていたのですか?」



私は触れてはいけない核心に触れてしまった気がした













.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ