太陽の華

□Is it just a dream?
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まぁ、そんなこと言ったらシアンあたりから殺されるだろうけどね

だから言わないよ!

…自分の弱さ

でも皆さんお察しの通り、私は



「手持ち無沙汰なんだよなぁ」


「なんでですか?」


「うぇ!?」



思わず私は変な声を出してしまった

慌てて声のした方を見ると、そこには



「驚かせてしまいましたか」


「えっ、コロナさん?」



にっこりと上品に笑うピジョッ特急便のお兄さん

もとい、コロナさんがいた



「なな…

なんでここに!?」


「え?

オフの日にデパートに来ては可笑しいですか?」


「…そんなことないですね」


「では、問題ないですね」



また上品にコロナさんが笑った

彼は制服ではなくて私服をきており、薄い青のワイシャツに黒いベスト

さらにはスキニーパンツを履いていて、より一層、足が長く見える



「コロナ

私、買い物をしているわね」


「はい

かしこまりました」



その声に私が顔をあげると、そこには紫の長いウェーブがかった髪をなびかせた和服の女の人がいた

とてもミステリアスで妖艶な雰囲気の彼女はニコリと私に笑いかけるとどこかへ去っていった

超美人さん…!

でもなんでだろう…

私、彼女を知っている気がする



「お暇そうですね?」



そう思っていると、コロナさんがまた話しかけてきた



「え?

ああ、やることなくなってしまって…」


「そうなのですか

では、少しお話でもしますか?」


「えっ!?

コロナさんと?

いや、悪いですよ」


「私のことは大丈夫です

どうせ、荷物持ちですし」



優しくコロナさんが笑った



「えと…」


「余計なお世話でしたか?」


「いえ!

そんなことは全然」


「では、お隣失礼してよろしいですか?」


「はい

どうぞ」



キラキラスマイルに負けました



「ありがとうございます」



コロナさんは私の隣に座った

近くで見てもイケメンって本物のイケメンだよね



「あの…

私の顔になにかついてますか?」


「い、いいえ!

相変わらずお美しいなと!

…あ」


「ふふっ

ありがとうございます」



本人を目の前にしてなにを言ってんだろ…自分

恥ずか死ぬ…

真っ赤になって俯く私とは裏腹に、コロナさんは上品に笑った












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