太陽の華

□calling you
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「ポケ賊だぁぁぁ!

みんな逃げろ!」


「皆さん!

危ないですから下がっていてください!!」



不意に聞こえた悲鳴

そしてジュンサーさんの鋭い声



「やば…

とりあえず避難…」


『おい、こっちにもいるぞ!』


「ポケ賊っ!?」



私がみんなに声をかけた瞬間、ピジョンの群れが現れた

その翼には紫色の布



パァン



いきなり目の前が赤い光に包まれる



『ハハッ

バトルといったら俺の役目だよな』



「セピア!?」



セピアが私の方を向いて優しく笑ったのが見えた



『ご主人、任せて

絶対に俺が倒すから』




セピアがポケ賊に向き直ると、彼の目つきが変わった



『ご主人!

指示を!』



「あ、うん!

セピア、炎の渦!」



炎がピジョンたちを取り囲むと同時に爆風が巻き起こった



『くっ…

全員で吹き飛ばしだ!』



リーダー役のピジョンが声を荒げる

すると炎の渦が消し飛んだ



『久しぶりだからな!

楽しもうぜ』




セピアの目がギラギラと光った

ピジョンたちもこっちに向かってくる



「セピア、火炎放射!」


『了解っ』



セピアの口から火柱が放たれる

それは見事ピジョンたちに命中し、彼らは弾かれた



『うわぁぁぁあ!』


『そうはいくか!』



次々とピジョンたちは地面に落ちてゆく

しかし1人のピジョンはうまく交わし、セピアにドリルくちばしを命中させた



『ぐっ…』


「セピア!」


『大丈夫っ…!

指示を!』



「セピア…

わかった!

火炎車!」


『悪いな

俺は負けるわけにはいかないんだ』




ニヤリとセピアが笑うと、彼の身体が炎に包まれた



『ギャァァァ!』



その炎が回転し、ピジョンを巻き添えた



そして地面に落ちるピジョンを見てセピアはまた爽やかな笑みを浮かべた



『やっぱ今日の夕飯は焼き鳥だな』













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