太陽の華

□calling you
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心配になっていったんハナダに戻ると、ポケ賊の話題で街は持ちきりになっていた

どうやらやっぱりあの塾帰りくんを探していたらしい

…なにをしてこんなにポケ賊を怒らせたか知らないけど



「ねぇ…」


「探さねぇぞ」


「まだ何も言ってないじゃん!」



とか言いつつ、内心は言いたいことがバレてて心臓がバクバクしていた



「わかるっつうの

あのナックラーを探すんだろ?

そんなんでポケ賊のとばっちりを受けるなんて冗談じゃねぇし

たとえ見つけたとしても次は話せるかどうかだろ?」



「とばっちりって?」



私が小首を傾げる



「ああ、ポケ賊は抜けようとするやつらに酷い制裁を加えることでも有名なんだ

そのせいでいくつもの元ポケ賊のポケモンが実際に亡くなったりしているし」



「な…

亡くなるっ!?」



私の顔が青ざめた

いやいや

たしかにポケモンのひんしとかは漢字で書くと瀕死だよ?

死に瀕しているよ?

だけどそれを通り越して殺しちゃうの?



「だからやめたほうがいいって言ってんだよ」


「…でも」


「でもじゃねぇ」


「いだっ!」



シアンが私の頭を上から叩いた



「なにすんだ!」


「テメェがバカなこと考えてるからだろ」


「バ…

バカじゃないもん!!」


「あき、公共の場だからあまり他の人に迷惑にならないようにね」



ソラに窘められると、その後ろでほくそ笑んだシアンと目があった

は…

嵌められた…



「本当にバカだな、お前…」


「っ〜〜!

バカじゃないもん!!!!!!!!」



私の抗議は虚しく空へ響いた













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