太陽の華

□eyes
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「ねぇ、ポケ賊についてどう思う?」



私はさっきまでソラに押さえつけられていたシアンを見上げた



「あ?

さぁな…」



「なんか、あのナックラーくんはイメージとだいぶ違うっていうか…

本当に望んであそこにいるのかな?」


「…」



私が少しうつむくと、頭の上に大きな手が落ちてきた



「わっ!?」


「知らねぇよ

けど、望んでいようといまいと、居場所があそこしかないなら離れづらいだろうが」



「そう…だよね」


「そうだね

最初は望んでいたにしても、どんな場所でも必ず理想と現実のギャップはあるから

それがたとえ苦痛になったとしても動くに動けない人もいるんだよ」



「うん…

うわっ!?

ちょ、シアン!

頭ぐちゃぐちゃにしないでよ!」



私の頭の上に置かれたシアン手がいきなり私の髪をぐちゃぐちゃにし始めた

しかも、頭を下に押しながら!

ち…

縮む…!



「しけた面してんじゃねぇよ

余計不細工になんぞ」



「うわっ!

ひどい!

女の子にそんなこと言っちゃダメなんだぞ!」



解放された頭を直しながら私は反論した

しかし、なんか面白くなってきてクスッと笑ってしまった



「それでいいんだよ」


「え?」


「なんでもねぇよ!」



シアンがそっぽを向いて、私がよくわかってないという状況を、ソラが笑いながら見ていた









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