太陽の華

□silent voice
3ページ/8ページ




「じゃあ今日は何するんですか?」



むー

ちょっと口を尖らせた



「無難に考えて、まずは金を稼ぐ

で、生活必需品を買うのが一番だな」



「…」



シアンは考えるように右手の人差し指を顎に当てた

ユカリはぼんやりとしている



「じゃあそれで」



あっさりと目標を変えてしまうトレーナーってどうだろう…

大丈夫だと願うよ



「ということは、まず俺らがすべき事はポケセンのチェックイン

部屋を取ればあとは他のトレーナーをフルボッコにしていけば1日が終わるだろ」



「ちょっと待て

途中から物騒な言葉が聞こえた」


「ほら行くぞ」



シアンが私の右手を掴んでグイグイと引っ張る



「わわっ!」



慌てて追いかけるけど、転びそう

いつの間にかに擬人化を解いていたユカリは宙に浮かびながら私たちの後についてくる



「ちょ…シアン!

転びそうです!」



クレームを言いながらシアンを見上げると、顔を逸らされた

しかし耳が真っ赤だった

何故に?



「お前…

その顔止めろ」



「は?」


「上目遣い…

ああ!

もう!

別になんでもねぇよ!

馬〜鹿、馬〜鹿!」



「ガキか!」


「なんだって?」


「イエ、ナンデモアリマセン」



真っ赤だった顔が一瞬にして青筋が立っていた

恐ろしいよ、シアン

牛乳飲もうなんて顎が外れても言えない

あ、顎が外れたら普通にしゃべれないか

…ってどうでもいいわ













.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ