太陽の華
□the dawn of departure
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「ピッタリのようじゃな
良かった良かった」
オーキド博士は満足げに笑った
「あの、本当に良かったんですか?」
「良かったんじゃよ
さて、君が前に着ていた服とバッグは邪魔じゃろうから、しまっておく
必要な物はショルダーバッグに入れなさい」
「わかりました!」
えっと、ポーチ、財布、ケータイ、アクセサリー入れ…
「そうじゃ
昔グリーンが使ったのでよければテントと寝袋があるぞ
持って行きなさい」
入るか!!!!!
思わず突っ込んだけど、口には出さなかった自分に拍手
恩人になんてことを…
「どうやって入れるんですか?」
「ん?
SMSを知らないのかね?」
「えすえむえす?」
私はゆっくりと博士の言葉を繰り返して首を傾げた
「SMSはsolid minimumize system
訳すると物体最小化システムじゃ
これはほとんどのバッグにも使われている技術で、モンスターボールにも使われているぞ
あんな大きなポケモンが手のひらサイズのボールに収まるのも、そのボールが更に小さくなるのもこのSMSのおかげなんじゃ」
「ああ…
なるほど
だから四次元バッグなんだ」
私の小さな呟きはどうやらオーキド博士には聞こえなかったらしい
博士はそのまま続けた
「ポケモンを捕まえる時に出る光は赤に対して、バッグに入れる時に出る光は青じゃ
ショルダーバッグのストラップ部分にボタンがあるじゃろ?
所持品に向かって押してみなさい」
「は…はい」
よく見るとボタンは五つあって、それぞれの下にアルファベットが一つずつついている
私は五つあるボタンのうち、Tと書かれているボタンを押した
すると青い光が伸びて、私の所持品の山にぶつかるとそれを取り囲むように光が広がった
すると吸い込まれるように私のバッグに入ってゆく
「おおお!
かっこいい!!!」
「じゃろう!」
オーキド博士も嬉しそうだ
「出すときはバッグを開けて小さくなった物をバッグから取り出せば元の大きさになる
ちなみにそこのボタンの文字は
Tは大切な物
Bはボール
Wはワザマシン
Nは木の実
Eは道具じゃ
大切にしなさい」
「はい!
何から何までありがとうございました!」
お辞儀をしてまた顔を上げると、オーキド博士はまた優しく笑っていた
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