太陽の華

□the work that he does
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私たちはマサラタウンに向かって歩き出した

ゲームでなら一瞬でつくよ?

だって走れるもん

いや、この状況で私が?

走る?

辛いからヤダ

という理由でのんびり歩いている

平和ダナー



「ユカリちゃん、荷物本当にいいの?」



私は左後方にいたユカリに尋ねたら返事の代わりにコクンと頷きが帰ってきた

ユカリ…

それはユニランちゃんにつけた名前だ

紫色の瞳だったし、エスパータイプって紫なイメージだからそのまんまユカリ

ユカリは白い着物姿で私のスクールバックを前抱きにして抱えている

…萌える



「なんかよくわかんないけどごめんなさい」



右横から突き刺る、いや、むしろ抉られるような視線に謝らざるを得なかった私は彼のトレーナーなハズ…

だよ…

ね?

髪の毛も服も全身黒な彼は擬人化したシアン

美形だからこんな服でもむちゃくちゃ似合う

美形って得だと思う

前髪で右目が隠れてるけど

あ、そういえば



「シアン

なんで一緒の布団の中にいたの?」



ピクンとシアンの肩が気まずそうに跳ねる



「ね…」


「ね?」


「寝ぼけ…

ああああああ!

もううるせぇよ!

忘れろ!!」




途中は蚊の鳴く程度の声だったのに、いきなり叫びだして八つ当たりしてからズンズンと先にいってしまった



「シアン…

低血圧なんだね」


「…」



コクンと頷くユカリと小走りでシアンを追いかけた

あ、なんか旅っぽい

ワクワクワクワクテカテカワクワク













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