Ace of Diamond
□鬼ごっこ〜完結!〜
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めぐは校庭を走っていた。
「よし!
ここまでくればそろそろ時間だし、逃げ切れる!」
そして少し止まり、呼吸を整えた。
自分の呼吸音がやけに大きく聞こえる。
まあ、あの先輩たちに追いかけられれば、そりゃそうだけど。
あれ?
遠くから何か聞こえた?
けど、よくわかんないな。
めぐはその音が聞こえたほうをそっと見た。
そしてぎょっとした。
『待てええええええぇ!!!!!』
先輩たちが追ってきた!
しかも、めっちゃ怖い!!
そりゃ、みなさん疲れているだろうけどさ!
「いやあああああ!!!!!」
思わず絶叫してしまった。
しかし、まだ呼吸も整っていないのに走りだしたのだ。
めぐの疲労もピークに達する。
不意に足がもつれた。
「きゃあ!」
その声とともにめぐはこけた。
しかも足が前に出ず、ヘッドスライディング。
ざざ〜!
「痛ったあ〜」
予想以上に痛かったし、あまりに予想外だったから思考が止まって、動けなかった。
めぐピンチ。
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