世界史(?)

□肩たたき
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「にーに 誕生日おめでとうございます これプレゼントです」


小さい菊が満面の笑顔で駆け寄って来て封筒を貰った


「ありがとうある 中身を見ていいあるか?」


「はい」


中身を見ると手作りの券が沢山あった


「肩たたき券?」



「私には小さいからまだこういうのしか出来なくて」



「そんな事ないあるとっても嬉しいあるよ 1個使っていいあるか?」



「はい!」



「にーに どうですか?」


小さい菊は私の肩を一生懸命叩いてくれている


「菊は良い子あるな〜 とっても気持ちよいあるよ」


肩たたきが終わると


「気持ちよかったからあるよ 今度は我がしてあげるある」


「でもこれは…プレゼントなのに…」



小さいのに礼儀作法とかしっかりしている



頭をなでると菊の顔がほころぶから止められなくなる



「菊、人の恩は素直に受けるよろし」



「じゃあ 少し」



「任せるよろし」



菊の肩を優しく叩くと菊がはにかんでいる


「大好きなにーに もっと長生きして下さい」



「菊の肩たたきがあればもっと長生き出来るあるよ 菊も一緒に長生きするあるよ」

「はい!」


こんな日がいつまでも続くと思っていた


あの日までは


菊が我に斬りかかった


あの日


菊が我から去った日から我はずっと寂しかった



でも今は菊が戻って幸せの日々


我はそれでいい



「にーに 物置を掃除していたらこんなモノが」



菊が手にしているのは昔の肩たたき券


「懐かしいあるな」


「使ってみませんか?」


「いいあるか?」





菊があの時と同じように叩いてくれている


ちょっと旨くなった感じはする


「あの…にーに…」

「菊?」


「あの時は……」


どうやら傷痕が目にはいったようだ


「菊が気にすることないある」


「でも……私は…」


「菊! 手が止まってるある サボるのはよくないある」


「すっすみません」

「私はにーにを傷つけてしまった嫌われると思い無理やり離れたのです」



「菊 もういいあるよ忘れるよろし」


「嫌です!」


「私はあれからにーにのいない寂しい日々を経験した」


菊も寂しいと思っていたのか



「だから だからもう私は絶対ににーにを放さない」




菊がこんなに強く抱きしめてくれるだけで幸せなのだ



あの日の出来事は我と菊との絆を深めるためにあったのかもしれない





あとがき
初ヘタリア小説!
今回はいつもとマンガが違うので難しかったです!
にーにを『私』とするか『我』にするか『小生』悩みました

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