続・うたた寝

□1人は嫌
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「悠太」



ゲームが一段落して悠太を呼んでも


返事が無い



「悠太〜?」



今までオレの後ろの方でゲームを見てたのに…




「悠太〜隠れてないで出てきてよ」



家の中をいくら見渡しとも悠太の影も形もない



「……どうしよう」



悠太がいないだけでこんなにも不安になるなんて




悠太が消えた!


家出?
置いていかれた?



いや、悠太に限ってそれはない



………じゃあ………



連れ去られた!







そう考えると急に悠太を連れ去りそうな人が頭の中に浮かんできた


もしかして……



あいつ?



早速 電話で確めないと



トゥルルル



トゥルルル



トゥルルル



「はいっ?」






「春、悠太捕らなかった?」




「えっ急にどうしたんですか?悠太くん居ないんですか?」



「だからもしかして…春が悠太捕ったと思ったから」



「なんで急に僕になるんですか?」



「だって春いつも悠太と一緒にいるから…」





「だっだからっていくらなんでも…そこまではないですよ」



「分かった。でも一言言っておく」


春じゃあないとすると……


あっ千鶴?


でも千鶴の番号知らないし、悠太が千鶴に負ける事無いだろうし



千鶴に話すと面倒な事になりそうだし




時間が経つほど不安が増していく






「う〜〜〜ん」



あと、誰……


あっ


まさか要!



オレが悠太と一緒にいるのに嫉妬して


悠太を………



早くしないと






トゥルルル


トゥルルル


「なんだ?祐…」


「悠太を返せ」



「はぁ?急に何言ってんだ。祐希?」



「悠太がいなくなったから要がオレから悠太を奪ったかと」



「なんでそこで俺が出てくんだよ」



「いや、オレ逹の仲の良さに嫉妬して」


「するわけネェだろうが」



「間違ってた?」



「当たり前だろが、だいたい悠太は子供じゃあるまいし、すぐ帰ってくるだろ」



「でも万が一」




「ただいま」


悠太がコンビニの袋を片手にぶら下げたままオレの目の前に現れてくれた


「お帰り。悠太」



「電話誰から?」



「あ〜っ要から まったくこっちは忙しいっていうのに」



「お前から電話して来ただろが…」




「ドコに行ってたの?悠太」



「ドコってコンビニだけど」



「なんでオレを置いていったりしたの?」



「祐希ゲームに夢中で全然聞いてなかったから」



「だからって置いていく事ないじゃん」


「たった20分ぐらいで」



「悠太の20分はオレにとって一時間ぐらいなんだから」



「ハイハイ、じゃあ次から気を付けるから」





悠太を見た瞬間不安があっという間になくなっていった



「悠太ならわかってくれると思った」



今がずっと続けばいいと思った



だからお願い



悠太のそばにずっと居たい





あとがき
なんだか祐希がアホな感じになってしまいました(>_<)

このネタは実は一昨日の夢で見たので書いてみました

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