Love to...

□Z
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「ドラコ、おはよう。」

ド「あぁ、おはよう。」


朝、アリスが談話室に行くと、すでに選手たちは集まっていた。


「どうにか起きられたよ。間に合ってよかった。」

ド「うん。本当、よかったよ。」

「あ、そういえばね。パンジーが具合悪いみたいなの。本人は“行く”って言い張ってたんだけど、熱もあるみたいだったから置いて来ちゃった。」

ド「そうか。アリスだけでも来てくれて嬉しいよ。」

フリント「さ、そろそろ行こうか。」


フリントの声で、選手たちは練習場に向かって歩き出した。


「そういえばさ、ドラコは何をやるの?」

ド「僕?僕はシーカーさ。」

「シーカー?すごいじゃん!」

ド「アリスもチームに入るかい?」

「え?」

ド「アリスなら、スネイプ先生だって許可をくれるさ。飛ぶの得意だろ?」

「うーん、飛ぶのは得意だけど…いいや。私は、見てる方が好きだから。」

ド「そっか。」

フ「あいつら…。」


フリントの視線の先を見ると、そこには同じようにクィディッチのユニホームを着、箒を手にしたグリフィンドールの選手がいた。


ウッド「フリントどこへ?」

フ「練習だよ。」

ウ「こっちが先約だ。」

フ「ウッド、このメモを見ろ。」

ウ「“私、スネイプは新シーカーの教育の為にスリザリンに練習許可を与える”…新シーカーって?」


ウッドの言葉に、ドラコが前に出る。


ハリー「マルフォイ?」

ド「そうさ、それだけじゃない。」


わざとらしく箒を持ち替える。


ロン「ニンバス2001だ!どこでそれを?」

スリザリン生「ドラコの父上さ。」

ド「誰かさんの家とは蓄えが違うんでね。」

ハーマイオニー「こっちはお金じゃなく才能で選ばれてるの。」

ド「誰がお前の意見を聞いた?“穢れた血”め!」

ロン「よくも言ったなナメクジ食らえ!」


杖が折れていたせいか、魔法は逆噴射しロン自身にあたった。


「ロン、大丈夫?」


アリスが近付こうとした時、ロンの口から蛞蝓が1匹吐き出された。


コリン「こっち向かせて。」

ロンを撮ろうとアリスの前に出ようとしたコリンをアリスは手で制した。


「コリン、こういうのは撮っちゃダメ。ハリーとハーマイオニーはロンを連れてハグリッドの所へ行って。きっと、何とかしてくれるから。」

ハリー「うん、わかった。」

ハ「さ、ロン。行きましょう。」

「ハーマイオニー、ごめんなさい。」

ハ「アリスは悪くないわ。」


アリスに僅かに笑ってみせると、ハーマイオニーはロンを連れてハグリッドのところへ行った。


「ドラコ!“穢れた血”なんて、そんな言葉使っちゃダメ!!」

ド「だって…。」

「お父様が悲しむよ。」

ド「…ごめん。」

「わかったならいいよ。じゃあ、私パンジーが心配だから寮に戻るね。」

ド「あぁ。」



―――……。



広間でいつものようにみんなと食事をしている時


『来い…来い…ここに来い…来るんだ』

「ん?誰か、何か言った?」

ド「いや、僕は何も言ってないよ。」

「…そう。」

『血だ…血のにおいがする…』

「まただ。」

ド「…何か聞こえるのか?」

「うん。」


少し悩んだ後


「私、校長先生のところに行ってくる!ドラコたちは先、寮に戻ってて?」

ド「ちょ、アリス?」


ドラコが止めるよりも早く、アリスはダンブルドアの元へ向かった。











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