Love to...
□Z
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「えーっと…合言葉は…」
アリスが合言葉を考えていると、突然ガーゴイル像が動き始めた。
「えっ、何々?!」
驚きながらもアリスは階段を上っていった。
“トントン”
ダンブルドア「誰かの?」
「私よ、わ・た・し☆」
ダ「そうか、‘私’か。入っておいで。」
“ガチャッ”
「お爺ちゃんっ!」
ダ「おぉ、私とはアリスだったか。」
入ってきたアリスを見て、ダンブルドアは驚いたように目を丸くした。
「そんな驚いたような顔してもダメだよ。私がここに来るの知ってたんでしょ。」
ダ「さぁ、それはどうかの?」
そう言ってニッコリと笑った。
アリスはダンブルドアの向かいにあるソファーに座った。
ダ「久しぶりに、一緒にお茶でもいかがかな?」
「もちろん!そのつもりで来たんだから。」
ダ「そうか、それはよかった。」
ダンブルドアが杖を軽く振ると、テーブルの上に紅茶と、苺のショートケーキがあらわれた。
「うわぁ、美味しそう!!」
ダ「他にも沢山用意してあるからの。」
「さすが、お爺ちゃん!」
ダ「可愛い孫の為じゃ。」
楽しいお茶の時間はあっという間に過ぎていった。
「ぁ、もうこんな時間!私、そろそろ寮に戻らなきゃ。」
ダ「そうか、それは残念じゃ。」
「そうだ!ねぇ、おじいちゃん。」
ダ「何かの?」
「私、今度グリフィンドール生になりたいな!ダメ?」
ダ「うむ…。」
「ほら、他寮のことももっと知りたいじゃない。」
ダ「考えておこう。」
「いい返事を待ってるね。」
“また来るね”と言い残してアリスは校長室を後にした。
――………。
パンジー「アリス、おかえりなさい。」
「うん、ただいま。」
パンジーの隣にはドラコもいた。
「そうだ、2人共!」
パ「どうしたの?」
「さっき、私を置いてったでしょ!?」
ドラコ「そ、それは…」
パ「ごめんなさい。でも、あなたなら大丈夫かなって思ったから…。」
ド「僕も、ごめん。」
「次からは私にも声をかけてよね?」
パ「わかったわ。」
ド「あぁ、約束するよ。」
その後は、3人でお菓子を食べながら話をした。
ド「そうだ。」
「どうしたの?」
ド「2人とも、明日の朝クィディッチの練習があるんだけど、よかったら見に来ないか?」
「ドラコ、クィディッチのチームに入ってたっけ?」
ド「明日が初めての練習さ。」
「そうなんだ。うん、見に行くよ。ただ、早起きにはちょっと自信がないんだよねー。」
ド「無理はしなくていいから…起きられたら来てよ。」
「頑張るね。パンジーは?」
パ「私も見に行くわ。」
「じゃあ、一緒に行こう?」
パ「えぇ、もちろん!」
クィディッチの練習を見に行く約束をした。
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