Love to...

□U
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医務室を出てすぐのところで誰かとぶつかった。


「痛っ…ごめんなさい。」

ハリー「僕たちこそ、ごめん。」

ロン「あれ、君はさっきの…」

「アリス・プリンスよ。」

ハリー「僕は、ハリー・ポッター。」

ロ「ロナルド・ウィーズリー。ロンって呼んで。」

「わかった。2人ともよろしくね。」

ハリー「よろしく、アリス。」


2人と握手をした。


ロ「僕、まさかスリザリンの君がネビルを助けるとは思わなかったよ。」

「ネビルにも同じようなことを言われたよ。」

ハリー「だって、本当に意外だったもん。」

スネイプ「Ms.プリンス。」


アリスが苦笑いで話をしていると、どこからかスネイプが現れた。


「あ、スネイプ先生。」

ス「ここにいたのか。ちょっと来ていただけますかな。」

「はい。ぁ、じゃあ2人ともバイバイ。」


ハリーとロンに手を振ると、スネイプに付いて行った。


“バタンッ”


ス「そこに座りなさい。」

「はい。」


向かい側のソファに座る。


ス「ネビルを助けてケガをしたらしいな。」

「ただの擦り傷だから大丈夫だよ。」

ス「擦り傷でもケガはケガだ。なぜそんなことをした?」

「だって…」

ス「お前がホウキから落ちた、と聞いてどれほど心配したか。」

「ごめん…なさい。」

ス「もう心配させないでほしいものだな。」

「できるだけ、頑張ります。」

ス「“できるだけ”とは?」

「いや、頭より先に体が動いちゃって…」

ス「…呆れたものだ。」


困ったように笑うアリスを見て、スネイプは“はぁ…”とため息をついた。


ス「まぁ、良い。次の時間も授業があるのだろう。早く行きなさい。」

「うん、ありがとう。じゃあね。」


小さく手を振ってスネイプの部屋を出ると、急いで次の授業の教室へと向かった。


パンジー「アリス、あぁよかった。心配してたのよ。」


教室に入るとすぐにパンジーが駆け寄ってきた。


「ごめんねっ。」

パ「いきなり、グリフィンドールのやつを助けに行くんだもん。びっくりしたわ。」

「あはは…。」

パ「あんなやつら放っとけばいいんだわ。でも、これでグリフィンドールに一つ貸しができたわね!」

「…そうだね。」


話しながら席に着くと、ちょうどよくチャイムがなり授業が始まった。



ーーー……



特に大きなイベントがあることもなく、あっという間にハロウィンの日がやってきた。


フリットウィック「魔法使いの最も基本的な技術は“浮遊術”。皆、羽根は持っとるね?練習してきた手首の動きを忘れずに。呪文は“ウィンガーディアム・レヴィオーサ”ですよ。」


あちこちから呪文が聞こえてきた。


ド「“ウィンガーディアム・レヴィオサー”」


隣でドラコも杖を振っている。


「(ん?)ドラコ、ちょっと待って。」

ド「なんだ?」

「もう一回、呪文を言ってみて。」

ド「“ウィンガーディアム・レヴィオサー”だろ?」

「やっぱり…」

ドラコが怪訝そうな顔で見ている。


「あのね、言いづらいんだけど…発音がちょっと違うと思う…。」

ド「そうか?」

「うん。ドラコは“レヴィオサー”って言ってるけど、正しくは“レヴィオーサ”だよ。」

ド「そうか。ありがとう。…“ウィンガーディアム・レヴィオーサ”」


再び杖を振り始めた。
それとほぼ同時に先生の声が聞こえた。


フ「お見事です!皆さん、ミス・グレンジャーがやりましたよ!」

ド「チッ…穢れた血のくせに…。」

「ちょ、ドラコ…。」


“バァン”


突然の音にハリーの座っている方を振り向くと、隣に座っているシェーマスが羽を燃やしてしまったらしく黒い煙が上がっていた。


パ「やっぱり、グリフィンドールはバカね。」











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