Love to...

□]V
1ページ/5ページ






パンジー「今日はついにホグズミードよ。楽しみね!」


集合場所まで3人で歩いて行く。


ドラコ「アリスはどこか行きたいところはあるか?」

「え?あー、ごめん。まだ傷が治りきってないから、今回はホグワーツに残るね。」

パ「そう、わかったわ。」

「そういえば、クラッブとゴイルは?」

ド「今日は別行動さ。あいつらはどうせハニーデュークスしか行かないだろ。」

「…確かに。」


話しながら歩いてるうちに気付けば集合場所に着いていた。
フィルチが許可証を集めて回っている。
ドラコとパンジーが許可証を提出すると、フィルチはアリスに手を伸ばした。


「ぁ、ごめんなさい。私は今日は行かないの。」


アリスがそう応えると、フィルチは早々と踵を返しマクゴナガルの元へ戻って行った。


マクゴナガル「さ、では行きましょう。」


集まっている生徒が動き始めた時、許可証を手にしたハリーがやってきた。
少し離れたところにハーマイオニーとロンがいるのが見えた。


パ「じゃあ、行ってくるわね。」

「うん、行ってらっしゃい。」

ド「お土産、沢山買ってくるよ。」

「楽しみにしてるね。」


2人を見送ると、アリスはリーマスのとこへ向かった。
ハリーはまだマクゴナガルと何やら話しているようだった。
ドアをノックし、声をかける。


「リーマス、いる?」

ルーピン「その声はアリスだね、どうぞ。」

「失礼しまーす。」


中に入ると、ルーピンはおやつの時間だったようで、紅茶やクッキー、チョコレートがテーブルに並んでいた。


ル「アリスも紅茶飲む?」

「あ、うん。」


ルーピンにすすめられるまま席についた。


ル「どうぞ。」

「ありがとう。」


ルーピンがマグル式で入れてくれた紅茶を、そっと一口飲んだ。


ル「今日はホグズミードの日でしょ?アリスは行かなかったんだね。」

「うん。まだ傷が治りきってないから。」

ル「そっか。まだ痛むかい?」

「ううん、もう全然。…あのね、リーマス。」

ル「ん?」

「お願いがあるんだけど…私にディメンターとの戦いを教えて欲しいの。」

ル「…どうして?」

「次にディメンターに襲われた時に、リーマスみたいに助けてくれる人がいるとは限らないでしょ。だから、少しでも自分の身は自分で守れるようにしたいの。」

ル「それはいい心掛けだね。でも、アリスにはまだ早いんじゃないかな…。」


今までアリスの申し出は全て快く受けてくれていたルーピンが、はじめて渋ったことにアリスは一瞬目を丸くした。


「お願いっ、リーマス。」


パチンと手を合わせて上目遣い気味に頼み込む。


ル「うーん…。」

「ディメンターに勝てるようになりたいの。」

ル「この術はとても難しいんだ。できるようになるまで何ヶ月かかるかはわからない。それでもやるかい?」

「もちろん。」

ル「わかった。付いておいで。」


ルーピンのこの言葉にアリスは笑顔で頷いた。
着いたのは、少し狭めの空き教室だった。


ル「この中にはこの前のボガートがいるんだ。それをディメンターに変身させて使おう。」


そう言ってルーピンは古そうな大きな箱を見た。


「うん、わかった。」

ル「ディメンターに対する呪文は…“エクスペクト・パトローナム”」

「エクスペクト…パトローナム…?」

ル「そうだよ。でも呪文だけじゃまだ足りないんだ。」


アリスの頭上に?が浮かぶ。


ル「幸せなことを思い浮かべるんだ。それも、とっておきのをね。」


頭の中に幸せなことをいくつか思い描く。


「(私が1番幸せなのは…)」











次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ