Love to...

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日記を発見してから数日が経ったある日
アリスが1人で廊下を歩いていると、ネビルが走り追い越して行った。


ネビル「ハリー来て!誰かがひどいことを。」


ハリーたちの姿はまだ見えなかったが、アリスにもその声が聞こえた。


「ハリー!」

ハリー「アリス?!」

「私も行くっ!」


驚いた顔をしているハリーにそう言い、アリスもネビルに付いて行った。


「うわ、すご…」


辿り着いたハリーたちの部屋は、ベッド周りのカーテンは裂かれ、床には額のガラスが飛び散り、教科書が散乱している、という何とも酷い状態だった。


「誰がこんなことを?」

ハーマイオニー「寮-ココ-の合い言葉を知ってるのはグリフィンドール生よ。それとも…生徒以外?」

ロン「分からないよ。でも、そいつは何かを探したんだ。」

ハリー「そして見つけた。」


4人の視線がハリーに注目する。


「…何を?」

ハリー「トム・リドルの日記だ。」

「日記って、この前拾った?」

ハリー「うん。教科書と一緒に置いといたんだ。それだけがなくなってる。」


ネビルを除いた4人はお互い目を合わせた。


ハ「とりあえず…片付けて、談話室に移動しましょう?」

「そうだね。」


アリスが杖を一振りすると、散らかっていたものは次々と元の場所に戻って行き、あっという間に部屋は片付いた。


ロン「無言呪文か…すごいや。」

「使えると何かと便利でしょ、この魔法。」

ハ「さ、行きましょう。」


ネビルを残して、アリスたちは談話室へ降りた。


「で、ハリー。あの日記は一体何だったの?」

ハリー「あれは、トム・リドルってゆー人の日記だったんだ。」

「トム・リドル…?」

ハリー「うん。50年前にホグワーツに通ってた。寮は…たしかスリザリンだったかな。」

「他に日記からわかったことは?だってあの日記、私たちが見つけた時は真っ白だったでしょ?」

ハリー「聞きたいことを書くと、返事が浮かび上がるようになってた。」

「会話できるってこと?」

ハリー「うん、そんな感じ。」

「不思議ね。」

ハリー「それで、日記が僕に50年前の映像ーキオクーを見せてくれたんだ。」

「50年前…?」

ハリー「うん。マルフォイが言ってたでしょ、50年前にも秘密の部屋は開かれたって。あの犯人は、ハグリッドだったんだ。」

「嘘っ?!」

ハリー「ハグリッドが飼ってた、毛むくじゃらの何かが人を襲ったんだよ。トム・リドルがそれに気付いて、ハグリッドを退学にしたんだ。」

「その、毛むくじゃらのやつはどうなったの?」

ハリー「逃げたんだ。」

「その後は?」

ハリー「分からない。そこまでで記憶から追い出されちゃったから。」

「そっか。…部屋を荒らした奴は何で日記が必要だったんだろうね?」


3人が“何故?”という顔でアリスを見た。


「だって、一度は捨てたものを探しに来たんだよ?おかしいじゃん。」


結局、話し合いは夕食の時間になるまで続いた。











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