Love to...
□\
2ページ/5ページ
日記を発見してから数日が経ったある日
アリスが1人で廊下を歩いていると、ネビルが走り追い越して行った。
ネビル「ハリー来て!誰かがひどいことを。」
ハリーたちの姿はまだ見えなかったが、アリスにもその声が聞こえた。
「ハリー!」
ハリー「アリス?!」
「私も行くっ!」
驚いた顔をしているハリーにそう言い、アリスもネビルに付いて行った。
「うわ、すご…」
辿り着いたハリーたちの部屋は、ベッド周りのカーテンは裂かれ、床には額のガラスが飛び散り、教科書が散乱している、という何とも酷い状態だった。
「誰がこんなことを?」
ハーマイオニー「寮-ココ-の合い言葉を知ってるのはグリフィンドール生よ。それとも…生徒以外?」
ロン「分からないよ。でも、そいつは何かを探したんだ。」
ハリー「そして見つけた。」
4人の視線がハリーに注目する。
「…何を?」
ハリー「トム・リドルの日記だ。」
「日記って、この前拾った?」
ハリー「うん。教科書と一緒に置いといたんだ。それだけがなくなってる。」
ネビルを除いた4人はお互い目を合わせた。
ハ「とりあえず…片付けて、談話室に移動しましょう?」
「そうだね。」
アリスが杖を一振りすると、散らかっていたものは次々と元の場所に戻って行き、あっという間に部屋は片付いた。
ロン「無言呪文か…すごいや。」
「使えると何かと便利でしょ、この魔法。」
ハ「さ、行きましょう。」
ネビルを残して、アリスたちは談話室へ降りた。
「で、ハリー。あの日記は一体何だったの?」
ハリー「あれは、トム・リドルってゆー人の日記だったんだ。」
「トム・リドル…?」
ハリー「うん。50年前にホグワーツに通ってた。寮は…たしかスリザリンだったかな。」
「他に日記からわかったことは?だってあの日記、私たちが見つけた時は真っ白だったでしょ?」
ハリー「聞きたいことを書くと、返事が浮かび上がるようになってた。」
「会話できるってこと?」
ハリー「うん、そんな感じ。」
「不思議ね。」
ハリー「それで、日記が僕に50年前の映像ーキオクーを見せてくれたんだ。」
「50年前…?」
ハリー「うん。マルフォイが言ってたでしょ、50年前にも秘密の部屋は開かれたって。あの犯人は、ハグリッドだったんだ。」
「嘘っ?!」
ハリー「ハグリッドが飼ってた、毛むくじゃらの何かが人を襲ったんだよ。トム・リドルがそれに気付いて、ハグリッドを退学にしたんだ。」
「その、毛むくじゃらのやつはどうなったの?」
ハリー「逃げたんだ。」
「その後は?」
ハリー「分からない。そこまでで記憶から追い出されちゃったから。」
「そっか。…部屋を荒らした奴は何で日記が必要だったんだろうね?」
3人が“何故?”という顔でアリスを見た。
「だって、一度は捨てたものを探しに来たんだよ?おかしいじゃん。」
結局、話し合いは夕食の時間になるまで続いた。
→