Love to...
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ロ「アリス、いいでしょう。では、相手は…。」
「私、ロックハート先生がいいです。」
ロ「私ですか?構いませんが、女性だからといって手加減はしませんよ?」
「いいですよ。むしろ本気でお願いします。」
ロ「いいでしょう。」
さっきの2人のようにお辞儀をし、杖を構える。
ロ「スネイプ先生、カウントをお願いします。」
ス「1…2…3…」
「エク「ラングロック!」」
アリスが呪文を唱えた瞬間、ロックハートは黙り込んだ。
「エクスペリアームス!」
続けて呪文を唱えると、先ほどと同様ロックハートは吹き飛んだ。
ス「そこまで。勝者アリス、でよろしいですかな?」
起き上がったロックハートは口をパクパクしているが、声が出ないようだ。
「ぁ、フィニート!」
ロ「す、すばらしい戦術でしたね。みなさん、アリスに拍手を。」
特にスリザリンからの、大きな拍手に包まれて、アリスは舞台を降りた。
パ「すごかったわ。ねぇ、ラングロックって、どんな魔法なの?ロックハートはしゃべれなかったみたいだけど…。」
「舌縛りだよ。」
パ「さすが、物知りね。」
ロ「次は…ポッターと…ウィーズリー、どうですか?」
セ「ウィーズリーの杖は惨事のもとだ。ポッターがまた医務室行きになってしまう。私の寮の生徒…マルフォイではいかがかな?」
そう言って、スネイプはドラコを見た。
「頑張ってね。」
ド「あぁ、もちろんさ。」
ドラコとハリーが舞台に上がる。
ロ「杖を構えて!」
「1…2…「エヴァーテ・スタティム!」
“3”のカウントより少し早くドラコが呪文を唱え、ハリーは吹っ飛んだ。
ハリー「リクタスセンプラ!」
ハリーも負けじと呪文を唱える。
今度はドラコが吹っ飛んだ。
パ「きゃっ、ドラコ!」
座り込んでスネイプを見上げていたドラコは、無理矢理立たされ、ハリーの方へ突き出された。
ド「サーペンソーティア!」
ドラコの杖から蛇が飛び出す。
セ「動くな、追い払ってやる。」
蛇に近付くスネイプをロックハートが止めた。
ロ「いや、私にお任せを。ヴォラーテ・アセンデリ!」
呪文は当たったが、上に高く飛んだだけで、蛇は消えなかった。
むしろ、それに怒った蛇は近くにいたハッフルパフ生のジャスティンに襲いかかろうとしていた。
ハリー「“止めろ。止めるんだ。”」
ハリーが必死に蛇に話しかけている。
ス「ヴィペラ・イヴァネスカ!」
しばらくして蛇はスネイプに消されてしまった。
ジャスティン「悪ふざけはよせ。」
ジャスティンの言葉にアリスは目を丸くした。
ハリーは、ハーマイオニーとロンに連れられ大広間を出て行った。
ハリーがいなくなって、大広間はざわめき始めた。
「黙って!」
突然、アリスが大声で話し始めた。
「ジャスティン、あなた“悪ふざけはよせ”って、どういうこと?」
ジ「“どういうこと?”だって?どう見たって、ハリーが僕に蛇を嗾ーケシカーけてたじゃないか。」
「嗾けてた?あなた、ハリーがそんなことをしたって本当に思ってるの?」
ジ「あぁ、もちろんさ。でなけりゃ、どうしてたって言うんだよ。」
「ハリーはあなたを助けようとして、蛇を必死に止めてたの!」
ジ「僕にはそうは見えなかった。」
「私にはしっかり聞こえたもの。」
アリスのその発言に大広間は一気に静まり返り、言い返す者は誰一人としていなかった。
「…あれ?みんなは聞こえなかったの?」
パ「…えぇ。」
セ「…Ms.プリンス、来い。」
アリスはスネイプに腕を捕まれ、半ば引きずられるように大広間を出て行った。
「どこに行くの?」
セ「校長室だ。」
「何で?さっき行ったばっかだよ。」
セ「着いたら話してやる。」
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