薄桜鬼
□玖
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いつもより少しだけ派手な着物を着た呪鬼は山崎と2人で町中を歩いていた。
「あの、山崎さん。」
山崎「どうした。」
「恋仲って…何をすればいいんでしょうか。私、男性とお付き合いしたことがないんです。」
山崎「…一度もか?」
「はい。兄が許しませんでしたから。」
山崎「そうか。」
「ぁ、左之さん!」
人ごみの中に原田を見つけた。
原田「おぅ、呪鬼!」
「お出掛けですか?」
原田「まぁ、そんなとこだ。お前は…山崎なんか連れてどこに行くんだ?」
「…お出掛けです。ぁ、そうだ!」
原田「ん?どうした?」
「あの、恋仲の関係にある男女って何すればいいんですか?」
原田「恋仲?あぁ、そういうことか。なら、まずはお互い下の名前で呼ぶことと、手を繋ぐことじゃねぇか?」
「だそうですよ。やm…烝さん。」
山崎「そうか。」
原田「まぁ、頑張れよ。」
「あ、ありがとうございます。」
手を振る原田を見送った。
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