Forever With You
□第H話
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*翌朝*
友「家に着いたら、お手紙ちょうだいね。」
「うん。必ず送るよ。」
友「じゃあね。」
「うん、またね。」
アリスはこの後すぐにアルバスと別荘に行くことになっていたので、2人は玄関で別れた。
ア「お別れは済んだかの?」
「はい。」
ア「では、出発するとしよう。荷物はもう送ってあるからの。」
「ありがとうございます。」
子どもたちを抱き、校長室へ向かった。
ア「姿うつしと暖炉と、どちらがお好みかの?」
「…姿うつしでお願いします。」
ア「うむ。」
アリスが子どもをしっかり抱きなおすと、アルバスは自らのローブの中にアリスを抱き寄せた。
ア「行くぞ。」
「はい。」
“バチン”という音とともに、4人の姿は消えた。
―――……。
ア「到着じゃ。」
アリスたちは図書室のような部屋の真ん中に立っていた。
ア「ご覧の通り、ここは書庫じゃ。ここにある本は自由に読んでくれてかまわんよ。」
「はい。」
ア「リビングはこっちじゃ。」
アルバスに付いて行くと、とても広い部屋があらわれた。
テーブルにソファ、ベビーベッドなど色々なものが置かれている。
ア「家の中の家具は全部好きなように動かしてくれてかまわんからの。」
「はい。」
ア「一休みしたら、部屋を案内しよう。」
数えきれないほどの部屋を案内すると、アルバスは“仕事があるから”と帰っていった。
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2015.1.17