Forever With You
□第F話
2ページ/2ページ
ヴ「…左腕を出せ。」
袖を捲り上げ、ヴォルデモートの前に左腕を差し出す。
そこにヴォルデモートが杖を向け、何か呪文を唱えた。
「うぁっ!!」
焼けるような痛みの後、アリスの腕には蠢く闇の印が浮き出ていた。
ヴ「ホグワーツを卒業したら、またここに来い。」
「はい、“我が君”。失礼します。」
ヴォルデモートに背を向けた瞬間。
「プロテゴ!」
ヴ「ほぅ、なかなかだな。」
「ありがとうございます。」
今度こそ、アリスは部屋を出た。
レ「アリス、大丈夫だった?」
「えぇ。」
レ「じゃあ、ホグワーツに帰ろうか。」
頷くと、来たときと同じように付き添い姿移しでホグワーツに戻った。
「レギュラス、ありがとう。」
レ「じゃあ、僕はこれから行くところがあるから…またね。」
「うん、ばいばい。」
笑顔で手を振るアリスを残し、レギュラスは姿くらましをした。
レギュラスを見たのは、それが最後だった。
NEXT
2015.1.15