Forever With You
□第C話
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アリスがサヴァンとノアを産んでから、早くも半年が過ぎた。
無事7年生となったアリスはアルバスから与えられた部屋で勉学・育児共に頑張っていた。
アリスが翌日提出のレポートの仕上げをしている時、何かが窓を叩く音がした。
「何…?」
アリスが窓に近付くと、そこにはダンブルドアの不死鳥がいた。
窓を開けると、不死鳥は部屋に入り机の上にくわえていた封筒を落とした。
「ありがとう。」
アリスがお礼にと部屋にあったクッキーを渡そうとしたが、それより早く不死鳥は部屋を出て行った。
「不死鳥が来たってことは校長先生からの手紙よね。」
差出人も宛先も何も書かれていない封筒を手にとり、はさみで丁寧に開封する。
中から出てきたのは一枚の小さな紙切れで、そこには“今すぐ校長室へ”とだけ走り書きされていた。
子どもたちが眠っていることを確認し、暖炉で校長室へ向かう。
ア「アリス、待っておったよ。」
「あの…どうしたんですか?」
いつもと違うアルバスの様子に不吉な予感が胸をよぎる。
ア「落ち着いて聞くのじゃ。」
アルバスと視線を合わせたまま頷く。
ア「君のご両親が亡くなった。」
「…え?」
思いもよらなかった言葉に、アリスはただ立ち尽くした。
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2015.1.12