Love to...

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パンジー「アリス、おはよう!」


朝、アリスはパンジーの声で目を覚ました。


「おはよう、パンジー。」

パ「今日、夕食後に“決闘クラブ”があるんだって!」

「決闘クラブ?何するの??」

パ「さぁ、よくわからないけど。楽しそうだから行ってみない?」

「いいよ。」

パ「よかった。じゃあ、ドラコたちも誘いましょう?」

「うん。」


アリスが制服に着替え終わってから、談話室に行くとドラコ、ゴイル、クラッブがソファーで話をしていた。


パ「ドラコ、おはよう!」


パンジーが声を掛けると、3人が振り向いた。


ドラコ「あぁ、おはよう。」

「おはよう。」

パ「今日、夕食後に“決闘クラブ”があるんですって!」

ド「あぁ、知ってるよ。」

パ「よかったら、私たちと一緒に行かない?」

ド「もちろん!」

パ「やった!夜が楽しみだわ。」



ー夜ー



決闘クラブが行われるという大広間は様々な寮の生徒で溢れかえっていた。


パ「アリス、こっちよ!」


パンジーが必死に手を振るのが見えた。
隣にはドラコもいる。


「ごめん、遅くなって。」

パ「大丈夫よ。決闘クラブもまだ始まってないしね。」

「よかった。」

ド「一体、どこに行ってたんだ?」

「あぁ、おじ…校長先生のとこ。ちょっとね…変な声が聞こえたから、その報告に行ってきたの。」

ド「またか。」

「うん…。」

パ「アリスにしか聞こえないなんて、不思議よね。」

ド「ただの空耳じゃないのか?」

「違うよ、あんなにハッキリ聞こえるんだもん。」

ド「じゃあ…幻聴?」


おどけたようにドラコが言った。


「まったく、もう。」


アリスが呆れた顔でドラコを見ていると、突然大広間の扉が開いた。


パ「先生が来たわ。」


扉から入ってきたのは、集まった生徒の数に対してか、満足そうな笑顔を浮かべたロックハートだった。


「げっ。」


ロックハートを見た瞬間、アリスの顔が歪んだ。


ロックハート「集まって!私が見えますか?私の声が聞こえますか?」


舞台の上を歩きながら、話しはじめた。


ロ「このところ物騒な事件が続くので校長から決闘クラブを開くお許しを得ました。自らの身を守れるよう君たちを鍛え上げます。」


ロックハートが生徒に向かってローブを投げた。
キャッチした女の子たちは黄色い声をあげて騒いでいる。


ロ「では、助手を紹介しましょう。スネイプ先生!」


その声に、いつもより眉間の皺を深くしたスネイプが入ってきた。


ロ「勇敢にも模範演技を手伝って下さいます。先生を消したりはしません、ご心配なく。」

「ロックハートが消えればいいのに…。」


小声でつい零してしまった言葉を拾ったのか、ドラコが小さく笑った。
舞台では、すでにスネイプとロックハートが向かい合って杖を構えている。


ロ「1…2…3…」

スネイプ「エクスペリアームズ!」


スネイプの杖から閃光がはしり、ロックハートはぶっ飛んだ。
舞台に倒れた彼を女生徒たちが心配そうな目で見ている。


ロ「なかなかいい戦術ですね。しかし、言わせていただけば見え透いた手でした。簡単に止められましたよ。」


立ち上がったロックハートがそう言うと、スネイプの顔がさらに険しくなった。


セ「まず生徒たちに教えるべきは非友好的な術の防ぎ方でしょう。」

ロ「すばらしい提案です。次にやってみたい者は?

「はいっ!」


間髪をいれずにアリスが手を挙げた。


パ「アリス?!」

「だって、楽しそうなんだもん。」


そう言ってアリスは黒い笑みを浮かべた。











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