平 成(+α)

□彼女が彼女に着替えたら
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※某交流所にて書いていたものを移転したものです


 
「――…じゃあ、明日1時に○○駅前の公園で待ち合わせね」

『うん、わかった!』


明日は二人揃ってのオフ


『はっしーとデートしたいっ!』
…なんて高木くんが言うから、久しぶりに二人で出かけることになった



『明日どうしよっか?まず靴見に行ってー、そのあと帽子欲しいから帽子見に行ってー…――』

「…アハハ」

時折「ん〜」と唸る声が聞こえて、高木くんの首を傾げる姿が電話越しでも想像出来て吹き出してしまった


『明日何着てこーかな〜っ……あっ!ちょっと待ってはっしー……ねぇーちゃん明日あの赤いシャツ――』

電話の奥から小さくだけど、微かに高木くんと高木くんのお姉さんの話し声が聞こえた



『――…ごめんごめん、お待たせーっ!』

「ううん、やっぱ仲良いね高木くんとお姉さん」

『えぇー、そうかな?』



うん、仲良いっていうか姉妹に見えるよ。…なんて、本人には言わないけどね




『――――じゃあ、明日待ち合わせでねっ!』

「うん、おやすみなさい」

『おやすみーっ』


ブツッ…ツーツーツー


あれからしばらく会話を続けて『それじゃあ明日会おう』って、電話を切った




「……楽しみだなぁ」

久しぶりに高木くんと会えると思うと、自然と顔がニヤけてくる
そのままベットにダイブして眠りについた
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