Ring長編

□◆運命の出会い…そして…◆
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―――――――…
 
 
 
 
 
 
 
「…ッぁ、自己紹介遅れてすみません!
 私…箔宝燕喜美子と言います
ホビットという方がいらっしゃるのですか?
すみません…よくわかりません…
それに美人だなんて!
私は美人なんかでは有りませんよっ
ですが…此処は…一体…?
奈良ではないようですし…」
 
 
 
本当に申し訳なさそうにしているのを見かねてフロドが再度彼女に話しかけた。
 
 
彼等に任せていると、更に彼女を追いつめかねないからだ。
 
 
 
 
「僕はフロド″と言います
こっちがサム″
貴女を助けた人がストライダー″です
…ぇッと…ハクホウエン…さん…ですか?
変わったお名前ですね…発音が難しいな
それにナラ…ですか?
すみません…僕は聞いた事が無いですね…
ストライダーは知りませんか?
此処は中つ国って「中つ国!!!」―ッ!?」
 
 
 
 
 
 
 
 
――――――ッ!!!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フロドが『中つ国』と言うや否や、ハクホウエンと言う少女はそのフロドの言葉を遮る様に突然叫んだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
「「どうしたの?
  大丈夫???」」
 
 
フロドとピピンが心配そうに彼女の顔を覗き込んだ。
 
 
「どうしよぅ…」
 
 
今にも泣き出しそうに瞳が揺れ、涙が溜まっていく…。
 
 
 
「すまないが、私達は先を急いでいる
せめて今日中にアモン・スールまでは行きたい
話は其処で聞こう
今の話だと君も裂け谷に来たほうが良さそうだ」
 
 
 
彼女の様子を知ってか知らずか、無情にもそう告げる。
 
 
 
「――ストライダーッ!
彼女は病み上がりなんですよッ!
いくら何でもこの山道は無理ですよ!」
 
 
 
サムは彼女の体力を思って抗議した。
 
 
 
「わかっている
メリー、ピピンそこにある彼女の荷物を馬に積め
彼女は私が背負おう…
さぁ、サム、フロド立つんだ
 
 
 ―――――…ん?」
 
 
 
 
 
 
 
 
私達の事を丸無視で淡々と話を進めていくアラゴルンを見かねてキミコは彼の服の裾を軽く引っ張った。
 
 
 
 
「…ぁの、私は大丈夫ですから…――ッ一人で歩けます!」
 
 
 
お腹に力を入れ、きっぱりとそう言う。
 
 
 
「…無理はするな
君は本調子ではないのだ
し、女性だ
君の体力ではキツイだろう…さぁ」
 
 
 
彼はそう言うと、私の意見なんか全く聞く耳を持たず背中を差し出した。
 
 
「ぃえ、ホントに大丈夫ですから…」
 
 
キミコが尚もそう続けようとしたら…。
 
 
 
「―…その服 …失礼」
 
 
「――――ッ!!?
 ―…ッきゃ…ッ!!?」
 
 
 
 
――――…ふわっ!
 
 
 
 
「すまないが、押し問答している時間が無い
その服だと背負うのは難しいだろうから、これで失礼する
首に確り捕まっててくれ」
 
 
 
――そぅ…
 
 
 彼がしたのは…
 
 
 俗に言う
 『お姫様抱っこ』
 
 ――――…なのだ。。。
 
 
 
 
 
 
「――――ッ!!!?」
 
 
 
 
キミコは急激に顔を真っ赤にさせて固まる。
 
 
 
「あぁ〜ッ!良いなぁ!お姫様抱っこ!
ストライダーだけズルイぜッ!キスだってしたしよ!」
 
 
 
 
ピピンが言う…。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
暫くお待ち下さい
 
 
 
 
 
 
 
「―――ッ!!?
 キスぅうううう!!?」
 
 
 
 
 
…ちょっと待って
 
ちょっと待ってっ
 
 
 
 
ちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待て…
 
 
 
 
 
ピ―――――――ッ!?
 
 
自主規制中
 
 
 
暫くお待ち下さい
(またかよッ!by管理人)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
―ッちょっと待てぃい!?
 
 
 
 
「…どうしたの?
ハクホウエンさん…大丈夫?」
 
 
 
 
―――Σはっ!?
 
 
 
 
 
 
 
 
さっきのピピンによる『キス』発言で意識が何処かにぶっ飛んでいたキミコはフロドの声で意識を戻した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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