Ring長編

□◇中つ国へ…◇
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「きゃぁぁああああぁぁぁぁああ!!!!!!?」
 
 
 
 
 
 
 ガバッ!
 
 
 
 
「はぁッ、はぁッはぁッ…――ッゆ、夢……?」
 
 
 
 
――ッあれが夢…?
 
   でも…あの目… 
 
   何処かで…ッ―――
 
 
 
 
 
 
コンッコンッ
 
 
 
 
 
「――っ!!?ッはい!」
 
 
 
ガチャッ
 
 
 
「おはよう喜美子
何だね先ほどの悲鳴は…?何か遭ったのかね?大丈夫なのかい?」
 
 
「だ、大丈夫ですッ!
お祖父様ご心配お掛けしてすみませんっ…唯の悪夢による悲鳴です」
 
 
 
起こしに来てくれた祖父に心配かけまいと、ニッコリと笑い返した。
 
 
 
 
「なら良いのじゃが…
――…して、もう8時過ぎじゃが…そろそろ起きた方が良いのではないない?
待ち合わせしとるのじゃろ?」
 
 
そう祖父に言われ時計を見ると、時刻は8時半をまわっていた!
 
 
 
 
「―――ッ!?いっけない!!!?待ち合わせ10時だっ!ありがとう御座いますっお祖父様ッ!!(泣)」
 
 
 
私が御礼を言うと…
 
 
「良い良い…気を付けて
行って来なさい」
 
 
…と言い部屋から出て行った。
 
 
 
 
 
 
―――それが祖父との最後の会話となるとは知らずに…――
 
 
 
 
 
 
 
 
それから私は急いで用意に取り掛かった。
 
特別製の(やたらと物が入る)鞄に、普段服と巫女服、祭典用の十二単を詰め込み、今日着る着物を手早く着付けた。
 
 
今日の予定は紗椰に読み終わった指輪物語の本を返しに…。 
 
 
 
 
 
 
――指輪物語…?
 
 
 
 
 
 
―――指輪物語…
 
 
 
 
 
 
 
気のせいだよね…?
 
 
 
 
 
 
 
私はこの時気にもとめていなかった…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この時、少しでも気に止めていたら未来は少しでも変わってたのかな…?
 
 
 
 
そして、最後となる家路を後にした…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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