Ring長編

□◇中つ国へ…◇
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――――…夢?
 
 
――私は夢を見ているの…?
 
 
 
―――――此処…は…?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
―――私が目覚めると、そこは一面の"闇"…――
 
 
 
 
――…何も無い
 
 
 
 
  私…
 
 
 ただ一人″…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
[[見つけたぞ…]]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<ッえ…?>
 
 
今、何処からか声が聞こえた…?
 
 
――…気がしただけ…?
 
 
 
 
 
さっきまで何一つ音の一つさえ聞こえもしなかったのに…。
 
 
 
 
はっきりと
 
 
 
 
 
  耳に残る声…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
[[見つけたぞ!?光の聖女-ヒカリのオトメ-よ…ッ!]]
 
 
 
 
 
 
<―な、何この声は…っ
 一体誰なのッ!?>
 
 
 
 
 
声は聞こえるのだが、声の主らしき者は唯ひたすらに訳の解らない事を叫び続けている。
 
 
 
 
 
 
 
[[さぁ!来るがいい…ッ!!我が元へ…ッ…来るのだッ!!!?]]
 
 
 
 
 
 
 
<!!!!!!!???>
 
 
 
 
<…ッぃヤ…ッ!?>
 
 
 
 
 
 
小さく拒否を示したその時、その恐ろしき声と共に急に火で縁取られた瞼すら無い一つの目が、目の前に現れたっ!
 
 
 
 
 
 
[[さぁ…来いッ!]]
 
 
 
 
 
 
 
 
<ッいやぁああああっ!>
 
 
 
 
私はは恐怖に戦いてありったけの叫び声をあげ…、震える足をどうにか叱咤し恐ろしき火の目の反対方面に一目散に駆け出す!
 
 
 
 
 
 
 
[[ククク…ッ!逃げられるものかッ!?――そなたは我がモノとなるのが運命なのだ!!!]]
 
 
 
 
 
 
火の目の持ち主がそう言うや否や、キミコに黒い影が迫って来るッ!
 
 
もの凄い速さでッ!!
 
 
 
 
 
 
 
<――――ッゃ!?>
 
 
 
 
 
 
<――ッぃヤダ!!>
 
 
 
 
 
 
――ッ誰かぁ!!!?
 
 
 
 
 
 
 
必死に…必死に走り続ける。
 
足が絡まろうが転けようが構わず走り続ける。
 
捕まったら終わり、捕まりたく無い!
 
本能の赴くままに走り続ける。
 
 
 
 
 
 
 
 
[[助けなど来ぬぞッ!さぁ
…、我が元へッ来るのだッ!!!!]]
 
 
 
 
 
 
後ろを振り向くと黒い影がもう目前にまで迫ってきていたッ…!
 
 
 
 
 
 
<―誰かッ!>
 
 
 
 
<――誰か助けてッ!>
 
 
 
 
  お母さんッ
 
 
   お父さん…ッ
 
 
 
 
 
 
 
<――助けてぇッ…!?>
 
 
 
 
 
 
 
キミコががむしゃらにそう叫んだ時っ!!!? 
 
 
 
 
 
 
!!!カァアアアアアアッ!!!?
 
 
 
キミコを守るように光が黒き影へと立ちはだかった…。
 
 
 
[[―――ック!こしゃくなァアアッ!!?]]
 
 
 
 
 
 
 
[[ 諦めぬぞッ!
 
 
 
キミコッ!!!!?]]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
!!!!!!!!!?
 
 
 
 
 
 
 
 
闇と光がぶつかり激しい爆発が起きたッ!
 
 
 
 
 
 

――!!ドンッ!!!?―
 
 
 
 
 
<きゃぁぁああああぁぁぁぁああ!!!!!!?>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
激しい衝撃と共に私の意識はそこで途絶えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
[[逃がさぬ…ッ…決してそなたは逃がさぬぞッ…!?]]
 
 
 
 
 
 
 
 
私の居ない闇の中にそのおぞましき声が響きわたった…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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