Novel
□Kiss×3
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好きな人とするキスってなんでこんなに甘いんだろう
「越前」
「んー…何?」
「もっとしていいか?」
昼休みの生徒会室。職権濫用しまくりの生徒会長は愛しの恋人を連れこんでイチャイチャしていた。
お昼ご飯も食べ終わって、ソファーに座っていたときのこと。手塚がリョーマにキスを要求してきた。
「いーよ。もっとして?」
可愛い恋人にこんなことを言われてしまったら、我慢の限界なんて効く筈もなく、手塚はリョーマをソファーに押し倒し、唇を貪った。
「……ん…っ…」
角度を何度も変えて、舌を絡め取る。頬を赤く染めてキスを受けるリョーマは何よりも愛らしかった。
(可愛い………)
これが夜を共にすると妖艶な美しさを混じえてしまうから困ったことなのである。
(絶対に、離すものか。)
やっと手に入れたリョーマ。手塚はリョーマが他の誰かと接しているだけでやきもきするが、こうして自分の腕の中に掻き抱けることで安心できる。
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