novel
□星の輝く日々
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パーティーが終わり、気晴らしに寮を抜け出す。
「うぅ…食べ過ぎたかも…」
美女いや明日香の忠告を聞いていれば…。
空がとっても綺麗で、誘われる様に散歩に出かけた。
《よいのか、出かけても…》
「大丈夫、大丈夫だって消灯時間までに戻れば」
ネオはブツブツと、何か言いながら消えた。
昼間に見つけた。
眺めの良い高台。
そこで一休みしようと駆け上がり、高台に着くと先客が居るようだった。
私が近付いても動く気配が全く無い。
茶色い髪が夜風に揺れていた。
赤色の制服は開けっぱなしで
腕を枕代わりにして寝ている…寝ている?
ここは暖かいけど、夜には冷えるって言ってたし…。
気持良く寝ているけど、風邪を引いちゃうといけないし。
「あの〜…もしも〜し起きて下さーい」
ぐー
ぐーぐー…。
(全然 起きない…)
「ちょっと、起きなさいよ!風邪引くよ」
「うぅ〜ん?」
寝ていた彼は、固まった身体を動かしながら、大きな欠伸をした。
「あ〜良く寝た」
ニコニコと笑いながら、背伸びをしながら、私の方を向く。
「お前が起こしてくれたのか?サンキューな♪」
笑いながら「風邪を引いたら大変でしょ?」
「よしっ」と言い立ち上がる。
「そろそろ帰んないと翔が騒ぎだすな〜」
寮へと歩き出す、彼を見ていると急に私の方を向き「そう言えばさ、名乗って無かったな」
「私の名前は響和月」
彼は、ニコッと笑いこう言った。
「俺は遊城十代ヨロシクな和月♪」
「うん!宜しくね」
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