ギフト

□雨月様より(銀神小説)
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PRIME


 銀時が残業を片付け、疲れ果てて帰宅してきた。疲労のあまり、シャワーを浴びるのも面倒になって、このままベッドにダイブしようと思いながら、玄関の戸の前まで来た時、銀時はまだ部屋の明かりがついていることに気がついた。
 腕時計を見ると、もう午前二時を回っている。一緒に住んでいる相手の顔を頭に思い浮かべ、まだ起きているのかと銀時は思った。

 玄関の鍵穴に鍵を入れ回したが、空回った。つまり、鍵をかけていなかったということだ。不用心にも程があると呆れながら、銀時はドアを開けた。

 リビングに入ると、電気をつけたまま、銀時の同棲相手である神楽が、テーブルに突っ伏して眠っていた。大方、銀時を待っていたが、睡魔に勝てなかったのだろう。
 今日は遅くなるから先に寝てろとメールしたのに、と銀時は溜め息をついた。

 そう言えば、と銀時は、ネクタイを緩めながら思った。
 そう言えば、一緒に住み始めて三か月になるが、こんなに遅くなったのは初めてだ、と。

 神楽と一緒に住むようになってからは、あまり寄り道をしなくなった。同僚の誘いも、最近はよく断っている。遅くても十時までには帰っていた。午前帰宅になるなんて、本当に久々のことだった。



 ほどいたネクタイを放り投げ、銀時は神楽を抱き上げた。すると、神楽は身動ぎし、目をうっすらと開けた。


「……ん、う……銀ちゃん……?」
「お、悪ィ、起こしたな」
「別にかまわないアル。お帰り」
「ただいま」


 頬にキスを落としながら、銀時はそのまま寝室に向かった。
 神楽をベッドに横たえる。神楽が首に腕を回しているため、銀時はそのまま神楽の唇に自分のそれを重ねた。そして、神楽に覆い被さる。


「ん、ふっ……」


 いつの間にか深くなったキスに、神楽は思わず息を漏らす。


「ちょっ、銀ちゃんっ」
「んー、何?」


 いつの間にか神楽の服に手を掛け、ボタンを全て外してしまった銀時に、抗議の声を上げる神楽。


「寝なくていいアルか!?」
「いいの。明日、いやもう今日か、休みだし」


 その気になった銀時を前に、神楽の形だけの抵抗は、勿論意味を持たない。


「だからたっぷり、愛してやるよ」


 耳元で囁くと、神楽はびくりと反応を示した。


 それを見てクスリと笑う銀時。


 ああ、そう言えば、リビングにネクタイを放り投げたままだと銀時は思い出した。あれが見つかったら、また神楽に叱られるだろうな、と苦笑しつつ、銀時は神楽の首筋に唇を落とした。








【END】






 残業帰りでも、神楽ちゃんを前にすると銀さんは元気になるのですよ。








きゃあああ!
何!?神楽ちゃん可愛すぎですー!スーツの銀さん鼻血でる…

あわわ。頂いちゃいました♪

20000打おめでとうございます!

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