☆獄寺隼人の苦労☆

□予定表
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『…えっと、ケーキの予定表?』
双葉はごまかすようにエヘッと笑う。


「笑ってごまかすんじゃねぇっ!しかも何で俺のところだけ3個なんだよ!!」


『だって、そう約束してくれたじゃん…』


確かに、言っていることは正しいのです。


しかし、隼人にとってはもっちゃんが1個なのに対して自分は3個。


「(もしかして、なめられてる?)」


とか考えたりしちゃうんです。


他につっこんでもいいところあるんですけどね。


「(いや、山本よりも10代目の方が多いし、信頼されているのか?)」


再びこんな風にも考えたが、ツナよりも信頼が厚いのも何というか複雑だなぁとも思うのでした。


『隼人?』


「(あぁっ!でも10代目なら双葉には2個買ってあげるとか言いそうだし……)」


またそんな深読みしていたので、双葉が呼んだことに気付いていない。


『隼人!……もういいよっ!私、今日はツナとケーキ食べに行くから、もう行っちゃうからねっ!』


気の短い双葉さんは、深く読み過ぎて別世界に行っている隼人をシカトし部屋を出ていった。



「……ん?なんかさっき呼ばれたような」


周りを見渡す。すると、あることに気付いた。


「双葉がいねぇっ!おい、そこのナレーター、知らねぇか?」


ツナとケーキを食べに行くと言っていましたよ。


「………そうか。よく考えれば、ケーキの数も気まぐれだよな」


こうして今日も隼人は疲労を覚えるのでした。


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