☆獄寺隼人の苦労☆
□アルコバレーノ
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『ひっく、う、うぅ〜。隼人ぉ、やっぱりやめようよ…ぐすっ』
「………」
隼人、シカト。
『隼人ぉ…ひぃぃぃいぃぃ!!』
冒頭から部屋を暗くしDVDを見ている双葉と隼人。
前回、双葉の苦手なDVDを双葉自ら見ようと言っていましたが、現在この調子です。
『キャァァアァー!!』
「………」
双葉がこれだけ騒いでいるというのに、隼人は黙って画面を見まくっています。
―コンコン、…ガチャ
「おい、勝手に入る『ギャァァアァー!!』……」
誰かが入ってきたのにも気付いていません。
2人に気付かれなかった誰かは部屋の中に入り電気をパチッとつけた。
さすがに双葉はそれに気付いたらしく電気のスイッチのある方を見た。そして、
『リボーーンー!!』
と、電気をつけた誰かの正体、リボーンに思いっきり抱きついた。
「双葉、本当にホラー苦手だよな。それと、獄寺も相変わらずだな、極度のホラー好き」
双葉に抱きつかれた状態のまま隼人の頭をゴツンと殴った。
「なっ…何するんですか、リボーンさん!」
ビクッとして振り向いて言った。今まで双葉の叫ぶ声などは耳に入っていなかったらしい。
最初にシカトしているように見えたのはただ気付かなかっただけでした。
「お前、そろそろ気付いてやれよ。双葉、泣いてんじゃねぇか」
と、泣きついている双葉を指差した。
「そうだぞ、コラ」
「いや、それはこいつがこのホラー映画見たいっつったから、『コロネロ〜!!』…で別に俺は…」
隼人が話している途中でリボーンをポイッと突き放し部屋に入ってきたコロネロに抱きついた。
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