師弟愛
□つむじ
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「ねぇ!クレプスリー!ちょっといい?」
ダレンはそういうと、クレプスリーを手招きした。
「・・・。なんだ?」
クレプスリーは不機嫌そうな声を出したものの、ダレンのそばに来た。
「ちょっと、しゃがんで!」
「・・・。こうか?」
クレプスリーは少ししゃがむと、ダレンはクレプスリーの頭に手を置いた。
「そのまま、動かないでね」
ダレンはそう言うと、クレプスリーのつむじを3回押した。
「これで、OK!」
「・・・。??何がだ?」
ダレンは、ニコニコと笑うと、言った。
「つむじを三回押すとバカになるんだって♪」
「・・・・。」
クレプスリーは、口を半分くらい開け、ぽかんとしてる。そして、こころなしか、悲しそうな顔をしている。
そこにダレンがとどめをさした。
「あっ!でも、クレプスリーには効果がないかも・・・。」
ダレンは、そういうと、無邪気に笑った。そしてその笑顔は、黒く感じる。
「・・・。どうしたの?クレプスリー?口なんか開けちゃって。あっ!もしかして、強く押しすぎて、痛かった?ご、ごめんね?」
ダレンは、そういっても、クレプスリーは、何も言わず何も動かなかった。
「ぉ〜い・・・。クレプスリー?」
その後クレプスリーは、日付が変わるまで、動かなかったとか・・・。