空からの使者

□空からの使者14
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「じゃぁ、すみれ、話してくれる?」
ダレンは私が泣き止むと、さっそく切り出した。
「あの子の名前は、花野咲月・・・。私がいた世界の大の親友だったんだ・・・。」
ダレンは何も言わずに、私の話を聞いている。
「でもね、その子は、いじめにあってたの・・・。私は、咲月の見方をした。だって、咲月は悪いことなんかしてなかったんだもん!皆は、咲月の机にたくさん落書きをしたり、咲月に暴力をふるって、咲月を苦しめてた」
また、私の目から涙があふれてきそうになる、でも私は涙を流さないよに、我慢した。
「それでね、私は、もう咲月をいじめないでって、皆に言ったの、そうしたら、今度は私もいじめにあって・・・。そしたら、咲月は私をかばうために、わざと、演技をしたの・・・。咲月は私の事が嫌いって、おもいっきり、叫んだ・・・。でも私はその演技に気づかないで、本当に思っちゃって・・・。咲月とは、その後口をきかなかった・・・。
でもね・・・。次の日から、私はいじめられなくなったの・・・。それで私はいそいで、咲月に謝ろうとして、咲月に会おうとした。でも咲月はまだ学校に来てなかった・・・。
私は、待っていられなかったから、学校を飛び出して、咲月の家に向かって、咲月の部屋に入ったら、
咲月は、首をつって死んでたの・・・。」
私は、それを言うと目から、涙がボロボロと出てきた。
それでも、私は話続けた。
「でね・・・。咲月の机の上に私宛の手紙が、あったの・・・。そこに、書いてあったのは、ごめんね、って言葉だけだったんだ・・・。
その手紙には、咲月の涙の跡っぽいのがあったの・・・。」
私は、こらえられなくなって、また泣き始めた。
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