NOVEL
□★HANABI
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花火を見たら、何かが変わるような気がした―――。
「花火がしたいな」
そう沖田は言った。
「花火ですか…?」
善大は一瞬唸ったが、優しく微笑んで
「待っていて下さい」
と言って出かけて行った。
善大は、沖田の我が儘を一つ一つ叶えてくれる。
ただただ、ひたすら優しかった。
でも、その優しさにどっぷりとつかることはできなかった。
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