NOVEL

□新撰組        ★豆まきまきと恵方巻き
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歳が、夢中になって恵方巻きを作っていると、背中に何かが当てられているのに気付きました。
振り向くと、宗次郎が光が今日の夜、豆まきの為に用意していた豆を歳の背中に投げ付けています。

「何やってんだよ」
「だってつまんないもん。歳兄ひとりだけ」
「お前の為にやってんだよ!」
「僕は、恵方巻きなんていらないもん!豆まきまきしたいんだもん!」
「待ってろって言っただろ?」

歳が宥めるように言いましたが、宗次郎は余計に腹をたてて、手に持っていた豆が入ったますを歳の頭に撒き散らしました。

「宗次郎!」
「歳兄なんて大きらい!」
瞳に大つぶの涙を溢れさせて泣き始めました。
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