アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。7
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一同『・・・・』
男性全員の顔に死相がうかぶ。
これこそ絶対絶命。
許しを乞うなんてとんでもない。
苦痛を感じずに死ねるのだろうか……
『(なんでメロンパンナちゃんなんだろう…
せめてバタ子さんの手料理が原因なら納得できるのになぁ……)』
天井を仰(あお)ぎながら小さな(?)幸せを夢見た金髪の愛の戦士。
『ショクパンマン。今何か邪(よこしま)なこと考えなかった?』
『滅っ相もございません。バタ子様。』
やばい。
女王様が遂に人の心も読めるようになってきた…。
バタ子の成長の速さに絶望しながら、節目がちに謝るショクパンマン。
『そう、ならいいけど。』
料理をテーブルに並べ、それが済むとキッチンへと戻るバタ子。
『やべぇ俺達今日、確実に死ぬ。』
もう覚悟するしかないのか…?
全員が
『料理が運び終わる』
というタイムリミットを背負いながら、必死に逃げ道を探す。
『バイキンマン……解毒剤とか中和剤みたいなの作れないのか?』