アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。7
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『僕にも教えてくれなきゃアンパンマンの声でご近所に、ある事ない事吹き込むからね!?』
それはやばい。
間違いなくバタ子に撲殺される。
仕方ない…とため息をつきながらアンパンマンが重い口を開いた。
『匂いの原因は……メロンパンナの手料理だ。』
なんという事だろう。
アイドルとも言えるメロンパンナの手料理が全ての原因だったのだ。
全員がショックを隠しきれない様子だが、一番ショックを受けているのは兄であるアンパンマンだった。
『はぁ…………』
『アンパンマン…大丈夫かい?』
『無理もねぇよな…大好きな妹の手料理があれじゃ……』
『可哀想にっ…!!つらいよね…』
『誰かさんが俺の口から言わせたおかげで余計にな。』
ギロリとショクを睨むアン。
と、その時
『うっ…』
『!!バイキンマン、大丈夫か!?』
ガスマスクの効果で目覚める黒い人。
『あぁ…何とかな……ようやく体が動くぜ。
意識は大分前から戻ってたから、状況はわかってる。』