アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。6
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『何を焼いてるんだ?』
『できてからのお楽しみ☆』
ワイワイと談話しているメンバーの輪の外で、青白い顔をしてうつむいている男が一人。
『…アンパンマンどうしたんだい?
気分が悪いなら僕が添い寝してあげ『黙れ近づくな。
……ところでショクパンマン。お前まだガスマスク持ってるか?』
生気のない声で語りかけるアンパンマン。
『あぁ、あるけど?』
『それ…よこせ。』
言うが早いか、ショクパンマンの持っていたガスマスクを取り上げる主人公。
『???』
程なくして。
【チーーーン】
『あ☆出来たみたい!!』
ウキウキとオーブンに駆け寄るメロン。
『……っ!!!!!!
ば、バタ子さんっ騙されたと思ってガスマスク付けて下さいっ』
『はぁ?何を言って…』
『いいから早くっっ』
切羽詰まった表情で、バタ子に耳打ちするアンパンマン。
『俺、メロンパンナちゃんの手料理食べるの初めてだぜ♪』