アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。5
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怒り狂うバイキンマンを必死になだめるカレーパンマン。
しかし時は既に遅し。
バタ子の背景には雷雲が渦巻いている。
『……で?誰に悪魔が降臨するって?』
『Σえぇっ俺!?バイキンマンにはノータッチ!!?』
『当たり前でしょ。バイキンマンは正論を言っただけですもの。』
『うわぁ……変な所で心広いんすね……
っていうか強烈な臭いを嗅いだり、みんなからイジメられたり…俺って今日厄日?』
儚い笑顔で、明後日の方向しか見られないカレーパンマン。
バタ子の背後で渦巻いていた雷雲は、かすかに放電していた。
二人以外の人物は、哀れんだ表情で静かに目を閉じる事しか出来なかった。
この世のモノとは思えない音と共に、キッチンに血しぶきが舞う。
『……あ〜〜っと…。
バイキンマン、マスクを取っても臭いしないみたいだよ。』
『あ、本当だ。なんでだ?』