アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。5
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『アンパンマンの?まさか!!お前頭おかしぃんじゃねぇ?』
『実はガスマスクに穴が開いていて、ちょっとずつこの殺人的臭いを吸ってて、おかしくなったとか?』
『いや、長い事会ってないから禁断症状だろ』
『みんなはどうあっても僕が狂ってる事にしたいらしいね。
でも残念。本当に聞こえるんだよ。』
ショクパンマンの指差す所……
キッチンのドアを凝視しながら耳をすませると…
『お兄ちゃん☆大丈夫〜?』
『ぅっゴフッ…ガフッ』
何やらアンパンマンが重症のご様子。
そうとわかって黙っていられないのが約二名。
『今度こそ本当に助けに来たよ!!マイハニーィィッ!!!!』
『丁度いいっ!!留めをさしてくれるっっ!!!!!!』
【バァァンッ】
勢いよくドアを開けるとそこには
床に倒れ込むアンパンマンと、意気揚々に料理をしているメロンパンナ。
危険物どころか敵もいない。