アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。3
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『キッチンよ。ホームパーティーの準備してるわ』
暖かいお湯でチーズについた泡を洗い流すバタ子。
『…本気でパーティーするわけ?』
『何?不服なの?』
『いえ、滅相もない。』
あまり刺激するとバタ子に悪魔が降臨するので、さっさと誤るか肯定する。
という定義を本能に刻まれている被害者達。
『…じゃ、俺は妹を手伝いに行きますか〜』
『つまみ食いしちゃだめよ〜』
バスルームを後にするアンパンマン。
バタ子は鼻歌まじりにチーズにお湯をかけている。
『さ、キレイになったし上がりましょうか。』
バタ子が上機嫌でドアを開ける。
すると
ムワッと……
なんとも言えないあの異臭が鼻を攻撃する。
『うっ何この臭い……!!!!』
『グゲェェ…』
『チーズ!!?』
犬らしからぬ雄叫び(!?)をあげて倒れるチーズ。
犬の嗅覚では耐えられないようだ。