アンコ詰め合わせ
□恐怖はすぐ側に。2
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『普段賑やかな分、不気味だな…。ってか、臭いキツくなってねぇ?目開けられねぇよ…』
『……この臭い、家の中からするのか…?』
無言で奥の扉を見つめる。
正体不明の異臭。
静けさも相まって、一層恐怖心をあおられる。
『……これ以上進んだら僕ら臭いで死にません?』
ピクリとも動かない三人。
可能性はかなり高い。
しばらくの沈黙。
やがてその重々しい口をバイキンマンが開いた。
『……俺だけガスマスク付けてこよ―っと。』
『Σ何ぃっ!?そんな便利なモノを持っていたのか!!?』
『ずるいよ!!自分だけ助かろうなんてっ!!!!』