大盛アンパンセット

□節分
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兄はとてもさわやかな表情で妹一緒にその場を後にした。


『あ。一人思い当たる人物がいる。』

しばらくの間、兄弟で仲良く鬼を探しながら野山を歩いていると、唐突にアンパンマンがつぶやいた。

『思い当たるって?☆』

『鬼だよ。』

『えぇ!?お兄ちゃん知り合いに鬼がいるのぉ!?すごぉい☆』

羨望のまなざしで兄を見つめる妹。普通は鬼と知り合いだと言う人がいたら間違いなくあぶない人だと思われます。

『誰っ誰っ!?☆』

『お前もよーく知ってるやつだよ。…たぶん町の方にいるんじゃねぇか?』

鬼が見つかる目星がついた、と喜ぶメロンに、そいつを退治したら帰ろうな。と約束させる兄の足取りはどこか軽かった。
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