大盛アンパンセット
□節分
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『(フフフ…よし二人共驚いているぞ…!!この完璧な変装、誰も僕だとは気付くまい!!)』
なんとナマハゲは、かの有名な変態ショクパンマンだった。
『(鬼が出る→メロンパンナ喜んで退治する→アンも喜ぶ→僕だとバラす→僕の株が上る
……完っ璧!!!!)』
伝統を感じさせる古びた鬼の面の下では、にやけた顔からとめどなく鼻血が流れている。
重要文化が汚れていく瞬間だ。
『うわぁ☆お兄ちゃんっ!!いたよいたよぉ!鬼がいたよぉっ☆』
軽く跳ね回りながら、喜々と喜ぶメロン。
『あ…あぁ…まさか本当にいたとは…!!』
鬼の出現に驚きを隠せないアン。
『(ぃよっっしゃあぁ!!!!二人共いい反応っ!!!!)』
予想通りの展開に喜び興奮するショク。鼻血の勢いは増していくばかりで、この鬼の面はもう二度と使えないだろうと思われる。
『お兄ちゃんっ!!豆っ!豆まきだよぉ☆』
『いや…待て、メロン!鬼とは一般的に悪行や悪人…つまり害をなすモノの総称だ!!ここは世界平和のために全力でいくぞっ!!』
『ラジャ☆』